技術士 過去問
令和6年度(2024年)
問8 (基礎科目「情報・論理に関するもの」 問2)

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問題

技術士試験 令和6年度(2024年) 問8(基礎科目「情報・論理に関するもの」 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

次の(   )に当てはまる語句の組合せとして、最も適切なものはどれか。

x,yを実数とする。
「x^2+y^2=0」は「x=y=0」 であるための( ア )。
また、「x+y>2」 は 「x>1又はy>1」 であるための( イ )。
  • ア:必要十分条件である  イ:必要条件であるが十分条件ではない
  • ア:必要十分条件である  イ:十分条件であるが必要条件ではない
  • ア:十分条件であるが必要条件ではない  イ:必要十分条件である
  • ア:十分条件であるが必要条件ではない  イ:必要条件であるが十分条件ではない
  • ア:必要条件であるが十分条件ではない  イ:十分条件であるが必要条件ではない

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この過去問の解説 (2件)

01

必要条件、十分条件、必要十分条件の定義を確認しましょう。

 

2つの条件AおよびBにおいて、A⇒Bとなるとき、以下のようになります。

・BはAであるための必要条件

・AはBであるための十分条件

 

また、A⇒BとB⇒Aがともに成り立つとき、

・BはAであるための必要十分条件

・AはBであるための必要十分条件

となります。

 

それでは問題を見てみましょう。

選択肢2. ア:必要十分条件である  イ:十分条件であるが必要条件ではない

本選択肢が正解です。

(ア):「x^2+y^2=0」は「x=y=0」 であるための必要十分条件です。

xとyの平方の和が0である場合、xとyが両方とも0であることが唯一の解となるからです。

 

(イ):「x+y>2」 は 「x>1又はy>1」 であるための十分条件です。

「x+y>2」 ⇒ 「x>1又はy>1」は成り立ちますが、 「x>1又はy>1」⇒「x+y>2」 は成り立たないためです。

 

例えば、xが1.1でyが0.5の場合が例として挙げられます。

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02

「必要条件」「十分条件」「必要十分条件」の各定義を問う問題です。

各定義は以下の通りです。

 

・必要条件

 ある命題Aが成り立つために、別の命題Bが必ず成り立っていなければならない

・十分条件

 ある命題Aが成り立つとき、別の命題Bも必ず成り立つ

・必要十分条件

 必要条件と十分条件が同時に成り立つ

 

選択肢2. ア:必要十分条件である  イ:十分条件であるが必要条件ではない

(ア)欄

x²+y²=0 は実数 x、 y に対して成り立つとき、

x² ≥ 0、 y² ≥ 0 なので、和が0になるのはx、 y両方が0のときのみです。

よって

x²+y²=0 ⇒ x=y=0 が成り立ちます。

逆に、x=y=0 なら当然 x²+y²=0 も成り立ちます。

したがって、両方向とも真です。

この関係は必要十分条件です。

 

(イ)欄

例えば x=1.5、y=0 の場合、x>1 または y>1 は真ですが、

x+y=1.5<2 なので x+y>2 は偽となります。

したがって、この関係は十分条件です。 

まとめ

(ア)欄

 必要十分条件の関係です。

(イ)欄

 十分条件の関係です。

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