技術士 過去問
令和6年度(2024年)
問10 (基礎科目「情報・論理に関するもの」 問4)
問題文
例えば、元のデータが 「1010100」 という7ビットであるとき 値が 「1」のビットは3個で奇数である。 よって付加するビットは 「1」 であり、「10101001」 という8ビットを伝送する。
この伝送誤りの検出に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
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問題
技術士試験 令和6年度(2024年) 問10(基礎科目「情報・論理に関するもの」 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
例えば、元のデータが 「1010100」 という7ビットであるとき 値が 「1」のビットは3個で奇数である。 よって付加するビットは 「1」 であり、「10101001」 という8ビットを伝送する。
この伝送誤りの検出に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- データの中の1ビットが反転したことを検出するためには、元のデータは8ビット以下でなければならない。
- データの中の1ビットが反転したことを検出するためには、元のデータは2ビット以上でなければならない。
- 8ビットのデータの中の1ビットが反転した場合には、どのビットが反転したかを特定できる。
- データによっては付加するビットの値を決められないことがある。
- データの中の2ビットが反転した場合には、伝送誤りを検出できない。
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この過去問の解説 (2件)
01
伝送誤りの検出に関する問題です。伝送誤りの検出にはいくつかの方法がありますが、本設問のような方法をパリティチェックといいます。
本選択肢は不適切です。元のデータが何ビットであっても、1ビットが反転したことは検出できます。
本選択肢は不適切です。1ビットのデータであっても、反転を検出することができます。
本選択肢は不適切です。反転の検出は可能ですが、その位置を特定することはできません。どのビットが反転したかを特定するには、別の手法が必要です。
本選択肢は不適切です。データ内の「1」のビットの数が偶数か奇数かによって決まります。どのようなデータであっても、付加するビットの値を決めることは可能です。
本設問は適切です。
パリティチェックは、伝送誤りを検出するシンプルな方法です。1ビットの誤りは検出可能ですが、2ビット以上の誤りが発生すると検出が困難になるという欠点があります。
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02
データ通信の分野では、伝送経路上でノイズなどの影響を受け、ビットが反転(0が1、1が0になる)してしまうことがあります。このような誤りを検出するために、最も基本的な方法としてパリティ検査が利用されます。
パリティ検査について正誤を確認していきましょう。
不適切。
「1ビットの誤りを検出するには元データが8ビット以下でなければならない」とありますが、パリティ方式はデータ長に依存しません。どのようなビット数であっても、1ビットだけが反転した場合には必ず誤りを検出できます。
不適切。
「データは2ビット以上でなければならない」という条件は存在しません。
たとえ1ビットだけのデータであっても、パリティビットを付けることは可能です。
不適切。
パリティ検査は、あくまで誤りの発生を検知するための仕組みです。
誤りがどのビットで発生したかを特定することはできません。
ビット位置まで識別するには、ハミング符号(Hamming Code)などの誤り訂正符号を用いる必要があります。
不適切。
「付加ビットの値を決められないデータがある」とする記述は不適切です。
どのデータに対しても「1」の個数は必ず数えられるため、偶奇の判断は常に可能であり、パリティビットが決定できないケースは存在しません。
適切。
2ビットが同時に反転した場合、全体の「1」の数の偶奇は変化しません。
たとえば2箇所が反転すれば、「1」が2つ増えるか2つ減るため、偶数・奇数の状態は元のままになります。したがって2ビット誤りでは検出に失敗することがあり、この方式の限界を示しています。
パリティ検査の基本を確認するもので難易度は高くないと思われます。
この設問で扱われている偶数パリティ方式は、1ビット誤りを確実に検出できるシンプルで軽量な手法です。偶数個の誤り(2ビット・4ビットなど)が発生した場合には検出できない等、重要なポイントですのでしっかり押さえておきましょう。
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