技術士 過去問
令和6年度(2024年)
問30 (基礎科目「環境・エネルギー・技術に関するもの」 問6)
問題文
(ア)ダニエル・ベルヌーイが流体力学に関する 「ベルヌーイの定理」を発表した。
(イ)アントワーヌ・ラヴォワジェが燃焼を酸素の作用とする一般的な燃焼理論を発表した。
(ウ)チャールズ・ダーウィンが生物進化についての著書 『種の起源』を出版した。
(エ)アルフレッド・ヴェーゲナーが地球の大陸移動説を発表した。
(オ)ジョージ・スティーヴンソンが実用的な蒸気機関車であるロケット号を製作した。
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問題
技術士試験 令和6年度(2024年) 問30(基礎科目「環境・エネルギー・技術に関するもの」 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
(ア)ダニエル・ベルヌーイが流体力学に関する 「ベルヌーイの定理」を発表した。
(イ)アントワーヌ・ラヴォワジェが燃焼を酸素の作用とする一般的な燃焼理論を発表した。
(ウ)チャールズ・ダーウィンが生物進化についての著書 『種の起源』を出版した。
(エ)アルフレッド・ヴェーゲナーが地球の大陸移動説を発表した。
(オ)ジョージ・スティーヴンソンが実用的な蒸気機関車であるロケット号を製作した。
- ア → イ → ウ → エ → オ
- ア → イ → オ → ウ → エ
- イ → ア → ウ → オ → エ
- エ → ア → イ → オ → ウ
- エ → イ → ア → ウ → オ
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この過去問の解説 (2件)
01
(ア)~(オ)の業績の年代を下記にまとめます。
(ア)1738年
(イ)1777年
(ウ)1859年
(エ)1912年
(オ)1829年
したがって、古い順に並べると(ア)→(イ)→(オ)→(ウ)→(エ)となります。
したがって、本選択肢が正解です。
以下に(ア)~(オ)に関する説明を記載します。
(ア)ベルヌーイの定理は、流体の速度と圧力の関係を表す方程式で、流体力学の基礎となる重要な理論です。
(イ)ラヴォワジェは、燃焼が酸素との化学反応であることを示しました。
(ウ)ダーウィンは、生物の進化論を提唱しました。進化論とは、生物が世代を重ねるごとに変化し、進化する過程を説明する理論です。
(エ)大陸移動説とは、地球の大陸が現在の位置に至るまで移動してきたという仮説です。
(オ)ロケット号は、初めて実用的な蒸気機関車として成功し、鉄道輸送の発展に大きな影響を与えました。
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02
科学や技術の発展には、それぞれの時代を象徴する重要な発見や理論があります。ここでは、代表的な5つの業績を見ていきましょう。
(ア)ダニエル・ベルヌーイ:流体力学の基礎の確立(1738年)
18世紀前半、スイスの物理学者ダニエル・ベルヌーイは著書「流体力学」を刊行しました。
彼は流体の圧力と速度の関係を解析し、運動エネルギーと圧力エネルギーの総和が一定であるという「ベルヌーイの定理」を導き出しました。
この考え方は、航空力学や水力学など、後の工学分野の理論的基盤となっています。
(イ)アントワーヌ・ラヴォワジェ: 燃焼理論の確立(1777年頃)
18世紀後半のフランスで、化学者アントワーヌ・ラヴォワジェは当時主流であったフロギストン説(燃素説)を否定し、燃焼が「物質と酸素の化合反応」であることを突き止めました。
彼の研究により、質量保存の法則や元素の概念が整理され、近代化学が体系化されました。ラヴォワジェは「近代化学の父」とも呼ばれています。
(ウ)チャールズ・ダーウィン:進化論の提唱(1859年)
ダーウィンは自然界の観察を通じて、生物が「自然淘汰(自然選択)」の過程によって進化するという理論を確立しました。
その成果をまとめた著書「種の起源」は、生物学の常識を覆すとともに、宗教・哲学・社会思想にも波紋を広げました。
この理論は現代の進化生物学の根幹をなしています。
(エ)アルフレッド・ヴェーゲナー:大陸移動説の発表(1912年)
20世紀初頭、ドイツの気象学者アルフレッド・ヴェーゲナーは、かつて地球上の大陸がひとつの超大陸(パンゲア)であったという大陸移動説を発表しました。
彼の著書「大陸と海洋の起源」は、当初は学界から受け入れられませんでしたが、後にプレートテクトニクス理論として再評価され、地球科学の発展に大きく貢献しました。
(オ)ジョージ・スティーヴンソン:産業革命を支えた蒸気機関車の開発(1829年)
19世紀初頭、イギリスの技術者ジョージ・スティーヴンソンは実用的な蒸気機関車「ロケット号」を完成させました。
この機関車はリヴァプールとマンチェスターを結ぶ鉄道に採用され、効率的な大量輸送を実現させました。鉄道網の拡大とともに産業革命の進展を加速させ、社会構造の変化にも大きな影響を与えました。
したがって、年代の古い順に並べると
ア → イ → オ → ウ → エ となります。
主要な発見・発明に関しては、科学年表に目を通して発展の経緯を把握しておくことが重要です。
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