技術士 過去問
令和6年度(2024年)
問45 (適性科目 問15)
問題文
(ア)技術士は常にCPDによって、業務に関する知識及び技能の水準を向上させる努力をすることが求められている。
(イ)技術士CPD活動の登録において、実施したCPDの内容などに関する第三者からの問合せに対しては、記録とともに証拠となるものを提示し、技術士本人の責任において説明できるようにしておかなければならない。
(ウ)2021年の文部科学省省令改正により、技術士登録簿に「資質向上の取組状況」欄が新たに設けられた。 この改正に沿い日本技術士会は、技術士登録簿に技術士CPD実績を記載するほかCPD実績のある技術士に対して、技術士(CPD認定)の認定、認定証の発行、名簿の公表、等を実施している。
(エ)技術提供サービスを行うコンサルティング企業に勤務し、現在の知識を適用した通常の業務として自身の技術分野に相当する業務を遂行しているのであれば、それ自体がCPDの要件をすべて満たしている。
(オ)CPDへの適切な取組を促すため、それぞれの学協会は積極的な支援を行うとともに、質や量のチェックシステムを導入して、資格継続に制約を課している場合がある。
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問題
技術士試験 令和6年度(2024年) 問45(適性科目 問15) (訂正依頼・報告はこちら)
(ア)技術士は常にCPDによって、業務に関する知識及び技能の水準を向上させる努力をすることが求められている。
(イ)技術士CPD活動の登録において、実施したCPDの内容などに関する第三者からの問合せに対しては、記録とともに証拠となるものを提示し、技術士本人の責任において説明できるようにしておかなければならない。
(ウ)2021年の文部科学省省令改正により、技術士登録簿に「資質向上の取組状況」欄が新たに設けられた。 この改正に沿い日本技術士会は、技術士登録簿に技術士CPD実績を記載するほかCPD実績のある技術士に対して、技術士(CPD認定)の認定、認定証の発行、名簿の公表、等を実施している。
(エ)技術提供サービスを行うコンサルティング企業に勤務し、現在の知識を適用した通常の業務として自身の技術分野に相当する業務を遂行しているのであれば、それ自体がCPDの要件をすべて満たしている。
(オ)CPDへの適切な取組を促すため、それぞれの学協会は積極的な支援を行うとともに、質や量のチェックシステムを導入して、資格継続に制約を課している場合がある。
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この過去問の解説 (2件)
01
CPDに関しては、日本技術士会HPにも記載があります。(例えば下記URL)
https://www.engineer.or.jp/c_topics/008/008402.html
(ア)~(オ)の〇×は下記のようになります。
(ア):〇
(イ):〇
(ウ):〇
参考:日本技術士会HP「技術士CPD活動実績の管理及び活用制度の開始」
https://www.engineer.or.jp/c_topics/008/008032.html
(エ):×
通常の業務を遂行するだけでは、CPDの要件をすべて満たしているということにはなりません。
(オ):〇
したがって本選択肢が正解です。
技術士資格を取得した後も、資質や能力の維持・向上を図るため、積極的にCPD活動に取り組みましょう。
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02
本設問は、技術士や技術者の継続的な資質向上(CPD)制度に関する理解を問う問題です。
技術者は、専門職として社会的責任を果たすために、継続的な学習・研鑽を通じて知識・技能を更新し続けることが求められます。特に技術士は「専門職能資格」であるため、CPDの実践は倫理的義務かつ法的要請に近いものとなっています。
(ア)〇
技術士法第47条の2では、技術士に対し「資質向上の責務」が明記されています。
また、「技術士倫理要綱」および「日本技術士会倫理綱領」でも、「技術士は、常に自己の知識および技能の向上に努めること」とされています。
したがって、CPDによる継続的な自己研鑽は、技術士として当然の責務です。
(イ)〇
日本技術士会の「技術士CPDガイドライン」では、CPD実施者は「活動内容を適切に記録・保存し、求めに応じて説明できるようにしておくこと」が定められています。
これは自己申告制の信頼性を担保するためであり、登録内容の裏付け(証拠資料・記録)を保持しておくことが求められています。
(ウ)〇
2021年の文部科学省令改正(技術士法施行規則改正)により、技術士登録簿に「資質向上の取組状況」欄が新設されました。これを受けて日本技術士会は、CPD実績を登録簿に記載する制度を運用しています。
さらに、一定のCPD実績を有する者に対し、「技術士(CPD認定)」として認定証を交付・公表する取り組みも実施しています。
(エ)×
CPDは「継続的な学習・研鑽活動」であり、単なる日常業務の遂行(既存知識の適用)はCPDとは認められません。CPDに該当するのは、
・新技術の習得・研究開発活動
・学会発表、講習会・セミナーの受講
・専門書籍・論文の調査・執筆 など、
新たな知見やスキルを獲得、向上させる活動です。
(オ)〇
CPDを推進するため、各学協会(例:土木学会、機械学会、建築学会など)は独自のCPD単位制度・認定システムを設けています。
また、特定の学協会資格(例:建設コンサルタント登録技術者等)では、一定のCPD実績が資格更新要件になっている場合もあります。
正解の数は、4です。
試験対応としては、CPDの基本概念、法的根拠および実務上の要点(記録・証拠保管が必要、通常業務はCPDに含まれない、学協会ごとのCPD制度や更新要件を設定、等)を、しっかり押さえるようにしましょう。
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