技術士 過去問
令和6年度(2024年)
問15 (基礎科目「解析に関するもの」 問3)

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問題

技術士試験 令和6年度(2024年) 問15(基礎科目「解析に関するもの」 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

下図は、ニュートン-ラフソン法(ニュートン法)を用いて非線形方程式 f(x)=0 の近似解を得るためのフローチャートを示している。 図中の(ア)及び(イ)に入れる処理の組合せとして、最も適切なものはどれか。
問題文の画像
  • ア:Δx ← ーf(xn)・f’(xn)  イ:|Δx|<∈
  • ア:Δx ← ーf’(xn)/f(xn)  イ:|Δx|>∈
  • ア:Δx ← ーf’(xn)/f(xn)  イ:|Δx|<∈
  • ア:Δx ← ーf(xn)/f’(xn)  イ:|Δx|>∈
  • ア:Δx ← ーf(xn)/f’(xn)  イ:|Δx|<∈

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この過去問の解説 (2件)

01

ニュートン・ラフソン法に関する問題です。

ニュートン・ラフソン法とは、非線形方程式を解く方法の一つです。

繰り返し計算により、近似値を求めます。

 

本法を用いて非線形方程式 f(x)=0 の近似解を得るフローは以下のようになります。

 

(1)xの初期値x0と、収束判定のためのしきい値を設定する。
(2)n=0からスタート。
(3)f(xn)とf'(xn)を計算する。
(4)-f(xn)/f’(xn)をΔxとする。
(5)Δxがしきい値より小さければ終了してxを出力する。
   大きければ xn+Δx をxn+1、n+1をnとして(3)に戻る。

選択肢5. ア:Δx ← ーf(xn)/f’(xn)  イ:|Δx|<∈

したがって本選択肢が正解です。

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02

ニュートン‐ラフソン法(ニュートン法)は、非線形方程式 f(x)=0 の解を反復計算で求める方法です。

手順の概要は次のとおりです。

 

 1. 初期値の設定

   解の近くと思われる初期値 x0を適当に与えます。

 2. 接線を使った更新式

   関数 f(x) の接線近似を使い、次の式で次の近似値を求めます。

   xn+1 = xn−f(xn) / f′(xn) 

 3. 収束判定

  しきい値∈を設定して、∣ xn+1−xn ∣ や ∣ f(xn+1) ∣ が∈より小さくなったら、

       その xn+1を近似解とします。

選択肢5. ア:Δx ← ーf(xn)/f’(xn)  イ:|Δx|<∈

したがって、この選択肢が適切です。

まとめ

関数の接線を利用して、根に近づくように近似値を更新していく方法です。

計算式は xn+1= xn−f(xn) / f′(xn) としてイタレーションをかけて収束値を判定します。

初期値が良ければ高速に収束しますが、選び方を誤ると発散することもあります。

 

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