技術士 過去問
令和6年度(2024年)
問36 (適性科目 問6)

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問題

技術士試験 令和6年度(2024年) 問36(適性科目 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

SDGs(Sustainable Development Goals :持続可能な開発目標)は、持続可能でよりよい社会の実現を目指す世界共通の目標である。2015年の国連サミットにおいてすべての加盟国が合意した「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中で掲げられ、2030年を達成年限として17のゴールと169のターゲットから構成されている。 これを鑑み、日本では2016年に「持続可能な開発目標(SDGs)実施指針」 が策定されている。
「持続可能な開発目標(SDGs)と日本の取組」(外務省国際協力局)に示されている次の記述の(  ア )〜( エ )に適当な語句を入れるとした場合、どれにも当てはまらないものはどれか。

17のゴールは、(1)貧困や飢餓、教育など未だに解決を見ない社会面の開発アジェンダ、(2)エネルギーや資源の有効活用、働き方の改善、不平等の解消など、すべての国が持続可能な形で経済成長を目指す( ア )アジェンダ、そして(3)地球環境や気候変動など地球規模で取組むべき環境アジェンダといった世界が直面する課題を網羅的に示している。 SDGsは、これら社会、( ア )環境の3側面から捉えることのできる17のゴールを( イ )的に解決しながら持続可能なよりよい未来を築くことを目標としている。
前身のMDGs(Millennium Development Goals:ミレニアム開発目標)は主として開発途上国向けの目標であったが、SDGsは先進国も含めすべての国が取組むべき( ウ )的な目標となっている。 我が国は、脆弱な立場にある一人一人に焦点を当てる「人間の( エ )保障」の考え方を国際社会で長年主導してきた。 「誰一人取り残さない」というSDGsの理念は、こうした考え方とも一致している。
  • 安全
  • 平和
  • 経済
  • 普遍
  • 統合

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この過去問の解説 (2件)

01

「持続可能な開発目標(SDGs)と日本の取組」は下記で閲覧できます。

https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/pdf/SDGs_pamphlet.pdf

本問題に関する内容は、上記資料の「SDGsの構造」、「SDGsの特徴」、「人間の安全保障との関連性」に記載があります。

 

(ア)~(エ)に入る語句は以下のようになります。

(ア)経済

(イ)統合

(ウ)普遍

(エ)安全

選択肢2. 平和

したがって、どれにも当てはまらないものは「平和」となります。

本選択肢が正解です。

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02

問題文では、我が国のSDGsに関する外務省の記述の(ア)〜(エ)に語句を補う形式で、どれにも当てはまらない語句(誤り)を選ぶ問題です。

 (ア)経済

 SDGsは社会・経済・環境の3本柱で構成されるため、ここは文脈から経済アジェンダとなります。

(イ)総合

 社会・経済・環境を「統合的に」解決するという表現が外務省文書にあります。

(ウ)普遍

 SDGsは全ての国(先進国・途上国)に共通する普遍的目標です。

(エ)安全

 人間の安全保障は日本が提唱してきた理念です。

選択肢2. 平和

平和」はSDGsのゴール16「平和と公正をすべての人に」に含まれる要素ですが、この設問中の4つの空欄の文脈には該当していません。

したがって、どれにも該当しない用語としては平和となります。

まとめ

我が国の「持続可能な開発目標(SDGs)実施指針」については、日本の理念、SDGの3本柱および特徴を押さえておきましょう。

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