技術士 過去問
令和6年度(2024年)
問38 (適性科目 問8)
問題文
研究成果の発表に関する次の記述のうち、適切なものは◯、適切でないものは✕として、最も適切な組合せはどれか。
(ア)真の著者からの好意や真の著者に対する強制によって、著者の要件を満たしていない人を著者として記載することは、ギフト・オーサーシップと呼ばれ、研究倫理に反する行為である。
(イ)研究費の獲得者は、研究の遂行に寄与しているため、研究の成果である論文についてのオーサーシップの条件を満たす。
(ウ)1つの研究を複数の小研究に分割して細切れに出版することは、薄く切って食べるソーセージになぞらえて、「サラミ出版」又は「ボローニャ出版」と呼ばれる。
(エ)実際には研究に実質的な寄与をしており、著者の要件を満たしているにもかかわらず、著者としてクレジットされていない場合は、ゴースト・オーサーシップと呼ばれ、研究倫理に反する行為である。
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問題
技術士試験 令和6年度(2024年) 問38(適性科目 問8) (訂正依頼・報告はこちら)
研究成果の発表に関する次の記述のうち、適切なものは◯、適切でないものは✕として、最も適切な組合せはどれか。
(ア)真の著者からの好意や真の著者に対する強制によって、著者の要件を満たしていない人を著者として記載することは、ギフト・オーサーシップと呼ばれ、研究倫理に反する行為である。
(イ)研究費の獲得者は、研究の遂行に寄与しているため、研究の成果である論文についてのオーサーシップの条件を満たす。
(ウ)1つの研究を複数の小研究に分割して細切れに出版することは、薄く切って食べるソーセージになぞらえて、「サラミ出版」又は「ボローニャ出版」と呼ばれる。
(エ)実際には研究に実質的な寄与をしており、著者の要件を満たしているにもかかわらず、著者としてクレジットされていない場合は、ゴースト・オーサーシップと呼ばれ、研究倫理に反する行為である。
- ア:◯ イ:◯ ウ:◯ エ:◯
- ア:✕ イ:◯ ウ:◯ エ:◯
- ア:◯ イ:✕ ウ:◯ エ:◯
- ア:◯ イ:◯ ウ:✕ エ:◯
- ア:◯ イ:◯ ウ:◯ エ:✕
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この過去問の解説 (3件)
01
研究倫理に関する問題です。
(ア)~(エ)の〇×は下記のようになります。
(ア)〇:説明文の通りです。
(イ)×:誤りです。
研究費の獲得者であるということとは別に、著者としての条件を満たす必要があります。その具体例としては、研究の発案、論文の執筆、論文の最終版の承認、等が挙げられます。
(ウ)〇:説明文の通りです。
(エ)〇:説明文の通りです。
したがって、本選択肢が正解です。
ギフト・オーサーシップやゴースト・オーサーシップについて、用語の意味を理解しましょう。その他の「著者と認められない例」として、ゲスト・オーサーシップが挙げられます。
ゲスト・オーサーシップ:論文が出版される可能性を高めることを目的とし、研究において実質的な貢献をしていない人物を著者とすること。
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02
本問は、研究成果の発表に関する倫理的な取り扱いを理解しているかを問うものです。
特に、著者の資格(オーサーシップ)や不適切な出版形態に関する基本的な考え方が重要になります。
論文の著者名は、研究に実際に関与した人のみを正しく示す必要があり、不正確な記載や恣意的な操作は研究倫理に反します。
(ア)〇
ギフト・オーサーシップとは、実際に研究活動に関わっていないにも関わらず、立場や恩義などの理由で名前を入れる行為を指します。
このような行為は研究成果の正当性を損なうため、不適切な著者表示とされています。
(イ)×
著者資格は「研究費を取ってきた」という一点だけでは成立しません。
国際的な編集者ガイドラインでは、次の4条件をすべて満たすことが求められます。
・研究の計画、データ収集・解析・解釈への実質的な貢献
・論文原稿の作成または重要な修正
・公表原稿の最終承認
・内容全体に対する説明責任
研究資金の獲得だけではこれらを満たさないため、著者とするのは不適切です。
(ウ)〇
サラミ出版は、もともと一つの研究結果を不自然に分割して複数論文にする行為のことです。ボローニャ出版も同じ意味で使われます。
研究成果を細切れにしてしまうと、全体像が見えにくくなり、読者に誤解を与えるおそれがあります。
そのため、研究倫理上は望ましくない発表形態とされています。
(エ)〇
ゴースト・オーサーシップは、実際に研究や執筆に関わった人が著者名から除外されている場合を指します。
特に、企業が関与する研究などで問題になることが多く、貢献者の正当な評価を妨げる行為として倫理違反に分類されます。
適切な組合せは、(ア)◯ (イ)✕ (ウ)◯ (エ)◯ となります。
著者の資格や発表方法に関するルールは、学術研究の信頼を支える基盤です。
ギフト・オーサーシップ、ゴースト・オーサーシップ、サラミ出版は、いずれも透明性を損なう行為として避けなければなりません。
研究倫理の基本として、これらの定義と問題点を理解しておくことが重要です。
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03
研究成果の発表に関する問題です。
(ア) ○
真の著者からの好意や真の著者に対する強制によって、著者の要件を満たしていない人を著者として記載することは、ギフト・オーサーシップと呼ばれ、研究倫理に反する行為である。
ギフトオーサーシップは、著者となる資格がない者を著者として記載することで、認められていません。論文作成に関わらず、論文内容の未承認者は、論文内容に責任を持てず、著者とはなれません。
(イ) ×
研究費の獲得者は、研究の遂行に寄与しているため、研究の成果である論文についてのオーサーシップの条件を満たす。
オーサーシップは、著者としての功績を示し、発表論文に対する責任を伴うものです。
オーサーシップの 4 つの基準は以下です。
1) 論文の構想・デザイン・データ収集・分析と解釈に相応の貢献をしている。
2) 論文作成や重要な知的内容に対し批判的校閲に関与している。
3) 発表原稿の最終承認を行う。
4) 論文のどの部分でも、正確性や公正性に対する疑問が適切に調査・解決を保証することに、論文全側面に対する責任に同意します。
したがって研究費の獲得者は、論文内容に関わることが無いため、オーサーシップの条件は満たしません。
(ウ) ○
1つの研究を複数の小研究に分割して細切れに出版することは、薄く切って食べるソーセージになぞらえて、「サラミ出版」又は「ボローニャ出版」と呼ばれる。
1つの研究を複数の研究に分割し、細切れに発表した論文をサラミ論文と言います。
サラミ論文での発表は、研究全体の把握が困難になり、業績水増しにつながるため、避けるべきです。
(エ) ○
実際には研究に実質的な寄与をしており、著者の要件を満たしているにもかかわらず、著者としてクレジットされていない場合は、ゴースト・オーサーシップと呼ばれ、研究倫理に反する行為である。
著者となる資格がある者を、著者として記載しないことは、ゴーストオーサーシップと呼
ばれ、認められません。
正
冒頭解説どおりです。
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