技術士 過去問
令和6年度(2024年)
問41 (適性科目 問11)

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問題

技術士試験 令和6年度(2024年) 問41(適性科目 問11) (訂正依頼・報告はこちら)

2023年3月に改定された 「技術士倫理綱領」(公益社団法人日本技術士会)では、「技術士は、科学技術の利用が社会や環境に重大な影響を与えることを十分に認識し、業務の履行を通して安全で持続可能な社会の実現など、公益の確保に貢献する。」 とされている。この改定に当たって基本綱領の下に、実践すべき具体的な行動を示す指針が列記された。なお、「技術者倫理綱領」の理解向上のために、「技術士倫理綱領への手引き」には技術士のあるべき姿が具体的に示されている。
次の記述のうち、「技術士倫理綱領」で指針として記載されているものの数はどれか。

(ア)技術士は、業務の履行が公衆の安全、健康や福利を損なう可能性がある場合には、適切にリスクを評価し、履行の妥当性を客観的に検証する。
(イ)技術士は、業務の履行が環境・経済・社会に与える負の影響を可能な限り低減する。
(ウ)技術士は、業務上知り得た秘密情報を、漏洩や改ざん等が生じないよう、適切に管理する。
(エ)技術士は、業務に関わる国・地域の社会慣行、生活様式、宗教等の文化を尊重する。
(オ)技術士は、社会に貢献する技術者の育成に努める。
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この過去問の解説 (2件)

01

「技術士倫理綱領」は日本技術士会HPで閲覧できます。

https://www.engineer.or.jp/c_topics/009/009289.html

 

(ア)~(オ)を一つ一つ確認すると、下記のようになります。

(ア):1.の(2)に記載されています。

(イ):2の(2)に記載されています。

(ウ):7.の(1)に記載されています。

(エ):8の(2)に記載されています。

(オ):10の(3)に記載されています。

すべての記述が「技術士倫理綱領」で指針として記載されています。

選択肢5. 5

したがって、本選択肢が正解です。

まとめ

技術士倫理に関する問題は頻出問題です。よく理解しておきましょう。

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02

2023年3月に改定された技術士倫理綱領では、技術士として社会的責任を果たすための基本的理念を明確に示すとともに、実際の行動に結びつく具体的な行動指針が新たに追加されています。

この改定では、従来の抽象的な理念表現に加えて、「何をすべきか」「どう考えて行動するか」を明示し、安全・安心・持続可能な社会の実現に貢献することを強く打ち出しています。

 

(ア)記載あり

行動指針の1項には、「公衆の安全・健康・福祉を最優先し、業務遂行時にはリスクを適切に評価・検証する」旨が明記されています。

 

(イ)記載あり

行動指針の2項には、「環境・社会・経済に対する負の影響を低減するよう努める」ことが明示されています。

持続可能性(サステナビリティ)の観点からも重視されています。

 

(ウ)記載あり

行動指針の7項には、「業務で知り得た秘密情報を適切に管理し、漏えいや不正利用を防止する」旨が示されています。

 

(エ)記載あり

行動指針の8項には、「国際的活動において、関係国・地域の文化・宗教・慣行を尊重する」として明示されています。

国際的視野と多様性尊重を求める趣旨です。

 

(オ)記載あり

行動指針の10項には、「次世代の技術者の育成・教育に努め、社会に貢献する人材を育てる」ことも含まれています。

 

選択肢5. 5

すべての選択肢(ア)〜(オ)が「技術士倫理綱領(2023年改定)」における行動指針に該当します。

正解は、5となります。

 

まとめ

技術士倫理綱領では、「公衆の安全・健康・福祉」「環境への配慮」「秘密保持」「国際文化の尊重」「人材育成」など、社会的・国際的視点からの行動が明記されていることを押さえておきましょう。

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