技術士 過去問
令和7年度(2025年)
問26 (基礎科目「環境・エネルギー・技術に関するもの」 問2)
問題文
ア 近年、マイクロプラスチックによる海洋生態系への影響が懸念されており、世界的な課題となっているが、マイクロプラスチックとは一般に10mm未満の微細なプラスチック類のことを指している。
イ 海洋プラスチックごみは世界中において発生しているが、2010年の発生量の推計では先進国から発生しているものが大半を占めるとされている。
ウ 陸域で発生したごみが河川等を通じて海域に流出されることから、陸域での不法投棄やポイ捨て撲滅の徹底や清掃活動の推進などもプラスチックごみによる海洋汚染防止の対策となる。
エ 中国が廃プラスチック等の輸入禁止措置を行う直前の2017年において、日本国内で排出された約900万トンの廃プラスチックのうち約250万トンがリサイクルされている一方で、海外に輸出され海外でリサイクルされたものは10万トン未満であった。
オ 2019年6月に政府より策定された「プラスチック資源循環戦略」においては、基本的な対応の方向性を「3R+Renewable」として、プラスチック利用の削減、再使用、再生利用の他に、紙やバイオマスプラスチックなどの再生可能資源による代替を図ることとしている。
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問題
技術士試験 令和7年度(2025年) 問26(基礎科目「環境・エネルギー・技術に関するもの」 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
ア 近年、マイクロプラスチックによる海洋生態系への影響が懸念されており、世界的な課題となっているが、マイクロプラスチックとは一般に10mm未満の微細なプラスチック類のことを指している。
イ 海洋プラスチックごみは世界中において発生しているが、2010年の発生量の推計では先進国から発生しているものが大半を占めるとされている。
ウ 陸域で発生したごみが河川等を通じて海域に流出されることから、陸域での不法投棄やポイ捨て撲滅の徹底や清掃活動の推進などもプラスチックごみによる海洋汚染防止の対策となる。
エ 中国が廃プラスチック等の輸入禁止措置を行う直前の2017年において、日本国内で排出された約900万トンの廃プラスチックのうち約250万トンがリサイクルされている一方で、海外に輸出され海外でリサイクルされたものは10万トン未満であった。
オ 2019年6月に政府より策定された「プラスチック資源循環戦略」においては、基本的な対応の方向性を「3R+Renewable」として、プラスチック利用の削減、再使用、再生利用の他に、紙やバイオマスプラスチックなどの再生可能資源による代替を図ることとしている。
- ア:正 イ:正 ウ:誤 エ:誤 オ:正
- ア:正 イ:正 ウ:誤 エ:正 オ:誤
- ア:誤 イ:誤 ウ:正 エ:誤 オ:正
- ア:誤 イ:正 ウ:正 エ:誤 オ:誤
- ア:誤 イ:誤 ウ:正 エ:正 オ:正
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この過去問の解説 (3件)
01
プラスチックごみ及びその資源循環に関する問題です。
ア 誤
マイクロプラスチックとは一般に5mm未満の微細なプラスチック類のことです。
イ 誤
2010年の発生量の推計では先進国から発生しているものが大半を占めるは誤りです。
正しくは、1~4位が東・東南アジアの開発途上国が、次のように上位を占めます。
1位中国353万t/年、2位インドネシア129万t/年、3位フィリピン75万t/年、4位ベトナム73万t/年、5位スリランカ64万t/年。
なお、先進国では、20位アメリカ11万t/年で、日本はもっと下位です。
ウ 正
海洋プラスチックごみ対策は、リデュース(削減)・リユース(再利用)・リサイクルが基本で、マイボトル持参・使い捨て削減・ごみ分別徹底・海岸清掃などが具体的活動です。
エ 誤
2017年に日本国内で排出された約900万トンの廃プラスチックのうち、約130万トンが海外へ輸出。残り250万トンは国内で処理され、ケミカルリサイクル40万トン・マテリアルリサイクル211万トンに回されている。
オ 正
基本原則は、3R+Renewable(持続可能な資源)とし、重点戦略を、実効的な、①資源循環・②海洋プラ対策・③国際展開・④基盤整備としています。
「プラスチック資源循環戦略」より。
正
冒頭解説のア~オまでの正誤解説によります。
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02
プラスチックごみ及びその資源循環について、マイクロプラスチックの定義、海洋プラスチックの状況、プラスチックごみの現状やプラスチック資源循環戦略に関する知識を確認する問題です。
アは誤りです。マイクロプラスチックは直径5mm未満の小さなプラスチック粒子を指します。
イは誤りです。環境省によると、海洋プラスチックごみは2010年の発生量推計では、漁具、食品・飲料の容器及び包装、たばこのライターやフィルター等が含まれ、アジア諸国を中心に世界の海洋汚染が深刻化しています。
ウは正しいです。環境省の海洋ごみ発生抑制対策等事例集によると、海洋ごみの発生抑制対策は、海域だけではなく、河川を含む陸域での対策が極めて重要とされています。
エは誤りです。第30回廃棄物資源循環学会資料によると、毎年900万トンを超える日本の廃プラスチック排出量のうち9割近くがリサイクルされており、再生材料としてマテリアルリサイクルされた廃プラスチックは毎年200万ト ンに上るとされています。
また、一般社団法人プラスチック循環利用協会によると、マテリアルリサイクルの利用先としての廃プラスチック輸出量は129万tとなっており、10万t未満ではありません。
オは正しいです。環境省の「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」の普及啓発ページによると、海洋プラスチックごみ問題、気候変動問題、諸外国の廃棄物輸入規制強化の幅広い課題に対応するため、政府では、2019年5月に「プラスチック資源循環戦略」を策定し、3R+Renewableの基本原則と、6つのマイルストーンを目指すべき方向性として掲げました。
従って、正しい組み合わせはウとオです。
この選択肢が適切です。
プラスチックごみ及びその資源循環について、関係用語の定義や現状、プラスチック資源循環戦略を押さえておきましょう。
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03
この問題は、マイクロプラスチックの定義、海洋プラスチックごみの主な発生地域、陸域対策の重要性、日本の廃プラスチック輸出の実態、3R+Renewableの内容を正しく押さえているかを見る問題です。
正解です。
ア:誤
環境省の白書では、マイクロプラスチックは一般的に5mm未満とされています。
したがって、10mm未満という記述は大きすぎます。
イ:誤
環境省資料では、2010年データを基にした推計として、中国約28%、インドネシア約10%などが示され、アジアが主要な排出地域とされています。
また、別の環境省資料でも、流出の多くは新興国・途上国とされています。
ウ:正
環境省白書では、不法投棄・ポイ捨ての撲滅に向けた措置の強化や、美化・清掃活動と一体となった取組によって、陸域から海へのプラスチック流出を抑えることが示されています。
海洋ごみは海だけで対策するのではなく、陸で出さないことも大切です。
エ:誤
プラスチック循環利用協会の2017年フロー図では、廃プラ総排出量は903万トン、再生利用量は211万トンとされています。
また、環境省資料では、中国の輸入禁止措置前には、年間約150万トンの廃プラスチックが資源として海外に輸出されていたとされています。
したがって、「海外でリサイクルされたものは10万トン未満」は明らかに小さすぎます。
オ:正
環境省の戦略や白書では、3R+Renewableの考え方が示されており、紙やバイオマスプラスチック等の再生可能資源への転換が明記されています。
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